自然はだれでも受け入れてくれます。会社へ就職するとか、大学へ進学するとか言うと、必ず、就職試験とか、入学試験がありますが、田舎暮しは、と言うより自然はそんな条件は一切ありません。お金持ちとか貧乏とか家柄とか、妻帯者とか独身とか、その人の能力とか、現在の考えとか、将来への展望とか、おおよそ、社会で必要とする物指しのほとんどが不要なのです。自然は、平等に私達を受け入れてくれる大らかさがあります。そう言うことから、近年は、都会生活に疲れた若者や、老後の暮し方の基準が違う夫婦が、別に離婚するのじゃないけど、暫く別に暮そう、と言うことで始める田舎暮らしも増えてきました。一人、のんびりと自由に生きる。これも一つの生き方でしょう。田舎暮しに理由は要らないのです。海の潮騒に目覚め、森の木々の葉の擦れる音や鳥達の声を聞きながら暮すのも良いものです。人工的な音のあまりしない静寂の中で暮すと、自分の心を見つめる機会も増えるでしょう。そんな中に、人間としての幸せの意味を考えてみるのも良いかも分りませんネ。まあ、今はネットの時代ですからどんな田舎でも情報から切り離されることがないので、本当の意味の一人暮らしにはならないかも。
|